私がヘルパーデビューしてから、早いものでもう8年ほどになります。
デビュー当時はヘルパー2級を取得してから、介護施設で勤務が始まりました。もう今では初任者研修に変更になり、ヘルパー2級の名称すらなくなってしまいましたね。数年後に介護福祉士も取得。そして流れ流れて訪問介護のお仕事に携わることになりました。資格も取ったし、経験も重ねてきたし…
と調子に乗っていました。ですが日々積み重ねた関係性に勝るものはないと実感した現場でのお話です。
最近、新しい重度訪問介護の現場が始まりました。
ここの現場が珍しく、研修回数が2桁あります。普通は数回ではないでしょうか。
先日、早速研修が始まりました。担当してくれている先輩介助者さんは、ヘルパー未経験でこの現場にはいってきたとの事でした。まだその経験も4年ほどと自分より経験年数も少ない方でした。
はたから見れば、私の方が倍の経験年数です。
でも訪問介護のお仕事はそんな経験年数の事だけではないんですよね。いくら基礎的な手技や公式が分かっていても、その利用者さんと触れるのは初めてなんです。
いつだって日々重ねた関係に勝るものはありません。
それは日常会話の些細なやりとり1つを切り取ってみてもそうなのです。
一日見学していましたが、利用者さんのご様子や横顔を見ていると、その先輩ヘルパーさんへの信頼感が滲み出ていました。なんだか奢っていた自分が恥ずかしくなる思いがしました。
決して経験値に左右されることなく、真摯に向き合うこと。
日々の積み重ねを続けていくこと。
そんなことに気づかされた日の出来事でした。
本社鶴見K(登録ヘルパー)