とある利用者さん宅お訪問中の話です。
その方は東北地方市出身の利用者さんです。陰ながら家庭を切り盛りしていたそう。お話の様子、人柄からもそんな雰囲気が伺えます。
話題は家族のことから、旦那さんの愚痴まで・・・
「旦那には台所には入ってほしくなかったわね、やっぱり(笑)。」
そんな会話の流れから料理のお話になりました。どんな料理が得意だったか、今は旦那さんが料理してくれているだというお話まで。
そして今ではほとんど台所に立つことはないと寂しそうに仰っていました。それでもお子さんやお孫さんから、たまに料理のリクエストがあると仰っていました。
ご家族からリクエストされる料理、それが「納豆汁」です。
東北の郷土料理だそうです。細かい作り方や具材まで色々と教えていただきました。
お餅を入れるとお腹もたまるよと、私の胃袋の心配までしていただきました。(訪問中食べ物の話しかしていないためですね)
初めに聞いたとき納豆汁?なにそれ?と思いました。なんじゃそりゃあと。汁にしてうまいのかと。(私は個人的には納豆大好き人間です。)
そこで私も試しに作ってみると・・・これがとってもおいしいのです!
野菜もたくさんとれますし、ご飯も進みます。胃袋も大満足でした。
利用者さんの経験談が聞ける素敵な一場面でした。
会話が弾むってほんの些細なきっかけだったりしますよね。
その機微を見逃さないで、掬い上げること。
他愛もない話から人生経験を学ばせてもらう話まで、そんなことも訪問介護の面白さの一つですね。
本社鶴見K(登録ヘルパー)